こんばんは。スタッフ真木です。
いきなり寒くなってきたこちら九州…気候的にもやっと師走感が出てきましたね!
お身体にはくれぐれも気をつけておすごしください。
さて、昨日、デジマートにアップ致しました!
Webアップ以降早速、SNSでの盛り上がり具合、お問い合わせなどの嬉しい反響を頂いております。本機の希少性、特別仕様などの推しポイントはデジマートの説明文に譲るとしまして…
この度は
徹底解剖 & 試奏インプレをお届けしたいと思います!
それでは、スタート!まずは仕様のおさらい!
【SPEC】
●Neck : Honduras Mahogany / Ebony 22F Jescar 2.6*1.2 (Set-Neck)
●Body : Quittle Maple / Honduras Mahogany (Small Chamberd)
●Color : Arctic Blue (ウレタン)
●Peg : Gotoh SG381-P1,MG-T
●Bridge : GOTOH EV510
●Pickup : DH-450n/560b
●Scale : 24.75 inch(628mm)
●Strings : Elixir 010-046
●付属品:オリジナルハードケース & T's Guitars30周年記念Tシャツ
試奏インプレ!とは言いましたが、ここまで美しいギターなんです…
ルックス面にも触れさせてください(笑)
「Arctic Blue」というネーミングを持つ人気のカラー。
若干フェイドしたような渋さを持つ青味加減の為、飽きが来ないフィニッシュです。
トップのアーチ具合、
"5A Quittle Maple Top"(こちらは後述致します) とのマッチングも絶妙。
ギターに詳しくない方にも美しいと思って頂ける気品と雰囲気を持つ、
説得力のあるルックスです。
マホガニーバック&ネック/メイプルトップ…というレスポールに準じた伝統的なマテリアル構成…
しかし、本機は只者ではないのです。
「ホンジュラスマホガニーバック&ネック」に
「Quittle(クィトゥル)Maple Top」!
ホンジュラスマホガニーも昨今かなりの希少な材ですが…
「Quittle(クィトゥル)Maple」…聞き慣れないメイプルの名前かも知れませんがそれもそのはず。
かなりの希少材だからです。(フレイムとキルトの中間…!)
今回のショーモデルの為に採用されたレアマテリアルなんです。
本機が
"Only One"の存在である事を絶対的な物にしてくれる最高の材ですね!
ウェイトは3.51Kg!
実際に弾いてみても鳴りの暴れ感と音のコシ、ローの存在感とハイミッドの抜けが
絶妙に共存したベストウェイトだと思います。
レスポール程は厚くないボディの為、取り回しにおけるウェイトや長時間のライブにも
抜群の演奏性です。
ネックシェイプは若干細身のUシェイプ。
適度に肉付きも良く、且つグリップもしやすいネックです。
オリジナル3:3のヘッドシェイプ。
チューナーには
Gotoh SG381-P1,MG-Tを採用。
そして、T's Guitarsが日本に置ける第一人者でもある
「Buzz Feiten Tuning System」。
この響きは意外と体感した事が無い方も多いでのはないでしょうか?
分かりやすく言いますと「濁りのない、澄んだ和音感」と言いましょうか、
ぶつかり合う音が無いため、伸びやかに澄んだ和音感を味わう事が出来ます。
また、テンションコードなどの複雑な和音の響き方がまた格別です。
もちろん、通常のチューニングでも魅力は堪能出来る素晴らしい作りのギターですが、
普段慣れ親しんでいる
「響きのその先」を体感したい方は是非お店でお試しください^^
フレットには
Jescar FW9665(ミディアムジャンボ )。
Jescarのフレットはステンレスではないにも関わらず、曇りにくく、摩擦係数の低い
快適なフレットです。一瞬「アレ?これステンレスだったかな?」と間違える程の見た目と弾き心地です。この目の詰まった漆黒のエボニー指板とのコントラストがこれまた美しい。
フレットエッジ部分を非常に丸く仕上げております。この処理は非常に手間暇の掛かる工程ですが、ここの処理一つで弾きやすさは格段に違ってきます。
PUにはT's Guitars オリジナルPU
「フロント=DH-450n(アルニコ4)」「リア=560b(アルニコ5)」 を採用。
フロントは比較的出力は控えめ、リアは若干ホットなサウンドセレクト。(コイルタップも可能。)
その為、アンプやペダルによって歪みの幅は広く、汎用性の高いサウンドを創出してくれます。
コイルタップ時もリアルな"ゾリゾリ加減"が優秀なシングルコイルサウンドです。
Arc Standardは標準スペックとして内部が
「スモールチェンバー構造」となっております。
余計なボワつきは生まずに適度に締まりながらファットに、クリーントーンでは
ふんわりと温かみのあるトーンに、絶妙なエアー感を味付けとして加味してくれるように
チェンバーが最大限活かされている印象です。
PU、指板材、フレットとの組み合わせのバランスが取れているという部分でもあると思います。
当初、ブリッジにはWilikinson VS100が搭載されていましたが、工場にお伺いした際に、
様々なギターを弾き比べた末、こちら
GOTOH EV510への変更を致しました。
事実、レンジの広さはそのままによりミッドが充実した印象、グッと押し出し感がプラスされ、
濃密なトーンへの変化を遂げました。本個体にはベストマッチングのブリッジ選定になったと思います。
そして、
T's Guitarsのギターは全てのギターに対して、高橋代表のファイナルセットアップが施されて出荷されている、という点も改めてお伝えしたいポイントです。
【インプレッション】
レスポールのようなファットさや粘りもあり、時折ストラトライクなジャキっとしたトーンが顔を出す…
稚拙な表現になってしまうのですが、何でも出来る気持ちにさせてくれるギターです。
(スケールはミディアム=レスポールに準じた24.75インチです。)
試奏しているとそのギターの持ち味、得意な方向性が大体掴めてきて(例えばこのギターはカッティングが生きるな、など)その方向性のみで音作りと演奏を限定しがちですが、本機は色々な方向性からのアプローチとサウンドセッティングがドンドンしたくなる一本です。
またその感覚を支えているのが、抜群の演奏性だと感じます。ローアクション(弦高低め)の設定が
可能なのはもちろん、
低くしてもしっかり鳴る!という部分が特筆点です。
私も日々店頭にてセットアップをする際に「弦高低めの演奏性 VS 鳴り感重視」のせめぎ合いは
いつまでもテーマでありまして、お客様にとってもそうだと思います。
ですが、本機に関してはローアクションで弾きやすく、且つガンガン鳴る!
これはネックやフレットレベリングにかなり注力しているからこそ追い込める部分であり、
組み込み精度や上質なマテリアルの採用の賜物だと感じますね。
「ずっと弾いていたくなるギターを作り続けたい」という目標をお伝えくださった
高橋社長のお言葉通り、本機は時間を忘れて弾き続ける事ができるギターです。
個人的にも良いギターの一つの指標として
「弾けなかったフレーズが弾けた!」
「いつの間にか弾いていたら真夜中だった(笑)」というストーリーが生まれる一本である事が
証明になると思っておりますが、その感覚がとても感じられるギターです。
この度、デジマートと今回の記事でマテリアルやこだわりなどにスポットを当てましたが、
「ずっと弾き続けられる、弾いていたい」というそのフィーリングに到達するまでの
プロセスの一つ一つが、フレットエッジであったり、パーツの選定、マテリアルの選定、
と一つ一つのこだわりに大きな意味があり、全てが渾然一体となってサウンド、
快適性を作り上げている印象です。
実際に工場を訪問、高橋代表のお話を聞いて、職人の皆さんの作業を拝見させて頂いた事もあり、改めて弾いてみると理念や想いが伝わる一本に仕上がっていると感じました。
第一線で活躍するプロアーティストの方々、特に「巧者」の方が多く愛用されている
イメージの強いT's Guitars。
その事実が証明するように、とにかく音楽を奏でる事に集中できる、
フレーズの引き出しを開けてくれる、インスピレーションが刺激される、瞬時の表現欲求にしっかりと追従してくれる…そんなギターです。
そして、改めてArcというモデルに触れて、また一つのNEW SANDARDと成り得るモデルと感じましたね。
また、サウンド面では無いですが、本機には購入者特典として特別に
「T's Guitars 30th Anniversary T シャツ」が付いてきます。
Arcがさり気なくデザインされており、普段使いでもおしゃれな一枚ですね!
これは嬉しい特典です。
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いかがでしたでしょうか。
これは実際に体験、試奏頂きまして感動を共有したい、そんな気持ちです。
結構長文になってしまいましたが、デジマートページと合わせてご参照頂きまして、
ご興味を持って頂けましたら嬉しいです。
最後はフェチ角度からお届けです!
匠の技が作り出すアーチの美しさをお楽しみください^^
それでは、また!
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