正直... 試奏せずに買っても後悔しないと言い切っちゃいたい...
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「Guitar of the Month(G.O.M. / ギターオブザマンス)」と銘打たれた本機。
このG.O.M.は、当社代表がフリーダム社へ実際に足を運び、丸一日をかけて、F.C.G.R.の木工長や他セクションの長と共にセレクトした特別な木材を使用し、これまでに無い仕様にこだわってワンオフのモデルを作る…という、1年がかりで進行しているSpecialプロジェクトです。
これまでPaul Reed Smith(PRS) Private Stock、David Thomas McNaught(DTM)Guitars を始め、T's Guitars 、Bizenworks、Provision Guitar、IHush Guitars、etc.etc... 数々のブランドのカスタムオーダーを手がけてきた当社と、プロミュージシャンからの信頼も厚い、高い技術力を持ったフリーダム社が生み出すオンリーワンの一本です。

こちらの記事ではこのべっ甲PGのモデルを特集しています。
【Prologue/序章】
そして、ついに2018年4月末完成のSpecial JB x 2本をもってして、このG.O.M. Projectがクライマックスを迎えました。
※ひと月に1本という計画で企画されて進行しましたが、製作段階での進捗の都合で、ラストは4月に2本完成を迎えました。工程を無理に遅らせたり急かしたりするようなことはしたくありませんでしたので、「最高のものを創り上げる」という魂で、あえてのx2完成と致しました。
基礎となる仕様は、Vintage Fender・リスペクトモデル「Retrospective」.
"レトロスペクティブ" のモデル名に相応しく、Fenderのオールドスタイルを元に、F.C.G.R.ならではの手間暇をかけた木工と塗装とセットアップによる、演奏性と使い勝手の良さを高次元で達成したベースです。
そして、こちらのパッシブモデルでの特徴は、やはりこの『秘蔵材』による豪華絢爛な杢を持ったライトアッシュボディですよね。
さらに、コダワリのスペックがあるのでそれは後述するとして、
まずはもう、
いきなりエグイ様子をズラっと見ていきましょう!
最初の3枚は蛍光灯下、それ以降はLEDの白熱灯TYPEの下で撮影しています。



↑この写真が一番この個体の美味しさを伝えています。
(弾くときに自分に見えるこの杢の堪らないことと言ったらもう!!)
さぁ、ずいずい見ていきましょう。


杢の写真を撮ったことがある方ならお分かりだと思いますが、浮き立たせて撮る必要がある物とそうじゃない物とありますよね?
これは後者です。けっこう簡単に杢が見えちゃいます。
肉眼だともう・・・ ジュルり (店頭でぜひ!)

大事なことなので2度書きます ↑ 木材は『Flame Light Ash*』のワンピース材です!
*箇所によっては、Figured Ashと記述しています。
店頭では「フレイムアッシュ」と呼んでいます。
店頭では「フレイムアッシュ」と呼んでいます。
さあさぁ、裏も見ていきましょう。
横もじっくりチェックしてください。


杢目の出た大変貴重なフレイム・ライトアッシュ… しかも "ワンピース" という滅多に見られる事の無い極上のマテリアルを贅沢に使用しました。
ヴィンテージのそれは5kg越えも当たり前の、超ヘビーな個体ばかりですが、
今回、ローズネック (ローズ指板) とアッシュボディの組み合わせでも、3.69kgとかなり軽量です。
これはもうライブユースのベーシストには最高!ですよね。
長いツアーでもヘコタレずに済むうえに、何と言ってもこれで飯が何倍も食べられるほどのこの木目!! 垂涎とはこれのことですね。
とまぁ、ボディ材の凄さを伝えたくて写真多数でお届け致しましたが、少しコダワリの仕様やサウンドの方へも参りましょう。

【ヘッドストック & ネック】
"Fenderヘッド"を採用している点もVintageフリークにはたまらないポイントだと思います。

ヘッド裏には "Guitar of the Month" の証明である、G.O.M.のサインが。

ネックはメイプル。極薄の塗装が演奏の邪魔をせず、だんだんと自分仕様のグリップへと育つ助けとなります。
☆ネックはオーダーシートにも「超極薄」と記載されている「オールニトロセルロースラッカーFinish」です。

指板はRosewood。
指板ラジアスも280RとVintageと比べてフラット目に作られており、プレイヤー目線に立った仕様です。

セルバインディングとブロックポジションマークが "雰囲気" 満点です。

バキバキのメイプル+アッシュサウンドに比べて、しっとり感、粘りが加味され、またルックスの面からもこちらが良い方も多いことでしょう。
【フレット】
フレットは、F.C.G.R.伝家の宝刀である「ステンレスフレット(F.C.G.R. Original Stainless SP-SF-06 "WARM" )」を採用。
ご存じ無ければ「ヴィンテージに接近したモデルなのに、ステンレスフレット??」と思うかと思いますが、いわゆる過去のステンレスフレットのイメージにあるような、ネガティブ要素はありません。
ニッケル同様のサウンドニュアンスを保ったまま、ステンレスのメリット=レスポンスの良さ、適度な倍音感、滑らかな使い心地とメンテナンスフリーの恩恵を感じられる、良い事尽くしのオリジナル素材によるフレットです。
弾いて頂ければ、決してヴィンテージ感は損なわずに、実戦的に考えられた装備である事を実感してもらえると思います。
特に本機のようなスペックでは、スラップや力強い指弾きなどを演奏する方に特にフィットするトーンだと思います。
このプレイヤーに寄り添ったバランス感覚がF.C.G.R.らしさであり、第一線で活躍するアーティストに選ばれ続ける所以でもありますね。
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【ピックアップ】
PUに関しても、F.C.G.R.オリジナルのハンドワウンドPU「Bell Bottom JB Set」を採用する事で、繊細な中にもパワーと押し出し感のあるトーンを創出してくれています。
ルックス的にはオーソドックスなJBスタイルを踏襲しつつも、圧倒的なローの押し出しをボリュームのバランスによってプレイヤーが意のままにコントロールできるピックアップです。
ネックポジションでは柔らかなアタック感と包み込むようなミッドローをもったサウンドを、ブリッジポジションでは単体でも太く洗練された倍音を含みつつピッキングニュアンスにも忠実な、豊かな表現力をもったサウンドをアウトプット。
双方をフルに使用することで、圧倒的な存在感がありつつもアンサンブルの土台を崩すことなくドライブさせる心地よい中低域と抜けの良いサウンドをクリエイトします。

そしてここにもう一つのコダワリが!!
目指したのは、60s & 70s の夢の融合。
今回のモデルは「アッシュボディ、バインディング・メイプルネック、インディアンローズウッドFB、ブロックインレイ。20フレット」など、いわゆる70年代の過渡期ジャズベーススペックがモチーフ。
しかしさらに本個体の特別なこだわりのポイント = それは、リアPUの位置。

先述の様に本機は70年代のJB仕様が基本ですが、PU位置は60年代の仕様を残したまま
(※リアPUが70年代よりもフロント側に約10mm内側)
これによってリアPUのサウンドが程よくハイが取れ、適度にファットな音像に。
時代考証に縛られることの無い柔軟な発想を再現したドリームスペックとなっています。
コントロールはシンプルな、2ヴォリューム、1トーン。

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【ブリッジ】
ヴィンテージ・スパイラルサドル・ブリッジを採用しています。
弦は45-105のセットです。

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【SPEC】
Body : Flame Light Ash(1P)
Neck : Maple
Finger Board : Indian Rosewood (280R)
Neck Shape : FCGR U
Nut : Silicone Oiled Bone(ナット幅38mm)
Fret : FCGR Stainless SP-SF-06 WARM
Pickups : FCGR Bell Bottom JB Set
Control : 2Vol, 1Tone
Finish : Poly
Weight : 3.69kg
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【Impression/インプレッション】
F.C.G.R.独自開発のオリジナルPUである「ベルボトム」は、コイルワイヤーには、Made in U.S.A.のMWS社製ワイヤーを使用し、
Neckポジション用で、直流抵抗値 7.3〜7.7KΩ、WIREはHeavy Formvar、MAGNETはALNICO5を採用。
Bridgeポジション用で、直流抵抗値 8.5〜8.9 KΩ、WIREはHeavy Formvar、MAGNETはALNICO5を採用。
非常に立ち上がりが良く、コシはしっかりありながらも、抜け良くハッキリとしたサウンドです。
指弾きで早めのパッセージを弾いた時もしっかりと追従してくれるレスポンスの良さ、ピックで強めに弾いた時にローがぼやけない輪郭と音の粒立ち、アンサンブルでの音ヌケ感が高次元で共存しています。
2和音以上でコードを弾くようなアプローチの際にも、分離良く、F.C.G.R.ステンレスフレットの恩恵もあり、ちょうど良い倍音のきらめきと芯音の太さがブレンドされている印象です。
3.69Kgとライトウェイトでありながら、反応の良さ、音抜けがあり、鳴りの暴れ感など、本機ならではの出音を存分に味わえる一本です。
サウンドはもちろんの事、ここまでの極上マテリアルです、コレクターズアイテムとしても非常に所有満足感を満たしてくれる最高の逸品とオススメ致します。
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【付 属 品】
認定証

Freedom Custom Guitar Research深野社長直筆による、Guitar of the Monthのサインが証明書に書かれています。
スペックシート

F.C.G.R. オリジナル GIG BAG

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【PostScript/編集後記】
さあ、お腹一杯のバリ虎アッシュボディの写真群をご覧になって如何だったでしょうか。
ブログ記事を書いていて、私もこの点数の多さにグッタリです。(笑)
実に15時間以上を要して書き上げたこのご紹介ページですが、お楽しみ頂けましたでしょうか?
え?腹いっぱいで動けないって?
ごめんなさい・・・苦笑
では・・・
締めに極めつけの一発、このベースのリアルな姿をもう一度ご覧に入れましょう。
(笑)
杢があまり見えないように明るく撮影してみました。


しかし・・・
実際はちょっと角度を変えると・・・

グワっとフレイム模様が浮かび上がってきます。
ボディサイド

では、店頭、通販、どこからでもかかってきやがれ!!
(キャラが壊れてしまいました(笑))
宜しくお願い申し上げます!!
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