2022年05月09日

楽器との出会いは偶然?必然?


こんにちは。
ボトムズアップギターズ福岡サンパレス店 店長の原田です。

2022年のゴールデンウイークも終わりましたね、、、皆さん連休を満喫出来たでしょうか?

連休中は毎日営業し、沢山のお客様にご来店頂き嬉しかったです^^

これから梅雨と台風の季節になりますが、
初福岡での台風を経験するのでちょっとドキドキしています。

私、昨年9月に東京から福岡へと引っ越してきたばかりでして...




ところで、先日SNSやYoutubeに投稿した、
『Vanzandt STV-R2 -3TS- 入荷、開封動画!』はご覧頂けたでしょうか?
まだの方は是非ご覧ください!

(ギターの方は既に売約済みとなっております)





この動画の中で話しているのですが、
私は以前、Vanzandtの正規代理店である「トーラスコーポレーション」に勤めていまして、Vanzandtの生産管理を担当していました。


その中で1番大変だった事が、「お客様のカスタムオーダーを纏める事」でした。
(もちろんやりがいがあって楽しかったです^^)

ギターをオーダーする時って、完成してみないと音も分からないし、
弾き心地も自分に合うか不安ですよね。


★その不安をどの位無くせるかは、「間に入る店員さん次第」だと思っています。

私はオーダーするにあたって、
楽器店の店員さんとギターを作る職人さんとの間に入り、
ご注文頂いたお客様がイメージした印象通りになる様にギターを完成させないといけなかったので、
色々な楽器店の店員さんに、「オーダーしたお客様がどう言う意図で各所のスペックを指定してきたのか」詳細確認をしていましたが、

店員さんには決まって『オーダーするにあたって、こんなに細かく聞かれるんですか?』と良く言われていました。
が、そのくらい細かく決めて行かないと、なかなか理想の楽器って出来ないものなんですよね・・・。




例えば、
《楽器の重量が軽くて、低音がしっかりと出て全体的に乾いた抜けの良い音がするギターで、ネックは細目で握り易く、弦高は低めが良いです》

と言うオーダーの場合、


このお客様が、
・どの位の重量を軽く感じるのか?
・どんなバランスだと軽く感じるのか?
・低音はどの辺りの周波数を言っているのか?
・握りやすいネック形状は、ネック裏の中心が厚く両脇が薄いタイプなのか、
中心が薄くて両脇が肉厚なタイプなのか?
などなど、細かい所を確認しないと、理想とはかけ離れた楽器が出来てしまいます。


それと、『この職人さんは、ボディー材の特徴をいつもこんな風に説明しているから、
お客様の希望通りの音にするなら、こういう言い方をする必要があるな!』など、
「間に入る人間がどれだけお互いに上手く伝えられるか」が鍵になってきます。


若干話しはズレましたが、
大前提にオーダーする人がどこまで細かくオーダーしているかが重要で、
それ次第で完成度がかなり変わってくると言う事です。




そこで、「どこまで細かく伝えたら理想に近い楽器が出来上がってくるか」
と言う事をお話致します。


ありがちなパターンで、
オーダーする時は予めスペックシートがあり、
記載する箇所、選択する箇所がありますが、


ここに罠があって、、、

−−−−−−−−−−−

Body : Mahogany / Honduras Mahogany(1Piece / 2Piece)
Neck : Maple / Flame Maple / Mahogany
Finger Board : Indian Rosewood / Madagascar Rosewood / Brazilian Rosewood
Finish : Urethane / Nitrocellulose Lacquer


−−−−−−−−−−−

↑↑の様に好きな材を選択して行くオーダー方法の場合、

−−−−−−−−−−−

Body : Honduras Mahogany 1Piece
Neck : Flame Maple
Finger Board : Brazilian Rosewood
Finish : Nitrocellulose Lacquer


−−−−−−−−−−−

『せっかくのオーダーだし贅沢に!』と、
↑↑のようなスペックで選んでしまいがちだと思います。



この時に、出したいサウンドがハッキリと決まっていたら、
『ボディーは2ピースの方がこう言う理由でお勧めです』とか、
『塗装はウレタンの方が良いと思いますよ?ネックのみラッカーはどうですか?』等々提案できるのですが、


スペックを全て決められてしまった後だと、
店員さんとディスカッションする事無くこのままオーダーされてしまい、
思った感じと違う印象の楽器が出来上がってしまいます。


オーダーを受けた側からすると、
「希望通りに作ったのでそう言われても・・・」となったり、
オーダーした側も、
「言った通りに出来ているから音は仕方ないか・・・」なんて思ってしまうと思います。


“ハカランダ”
“ホンマホ”
“軽量”

等々、文字だけの印象で選んでしまったり、
“希少性” だけで選んでしまうと、完成時の音をコントロールすることは難しいです。


例えば、
『ブラジリアンローズウッドは茶色い物しかありませんが、インドローズでしたら真っ黒の物がありますよ!』と、提案された場合、
もう音の事より見た目の事を考えてしまうので、凄く迷ってしまいますよね。


実際にしっかりとした低音を出したい場合は、ある程度のボディーの密度が必要ですし、
ボディーシェイプがシングルカットかダブルカットか、等でも元々のサウンドが大きく変わります。


★ここで、見た目やスペックを第一に求めている方ももちろんいらっしゃるので、
それは1つの正解ですし、その場合はとことん杢目や重量、完成時のカラーなどに拘るべきだと思います。


ボディートップの木目の太さや奥行き感、ボディーバックの導管の広さ、
導管が広がってゆく位置等、ネックは板目、柾目、導管の太さ、バーズアイネックなら目の量や濃さ、
拘る所は沢山あります。




各メーカーさんによって対応して頂ける事と、対応出来ない事がありますが、

★木目の感じやカラーは、自分で選んだ理想の写真や雑誌の切り抜きなどを用意する。

★サウンドに関しては、「こんな音にしたい!」と言う音源を用意する。
自分のプレイスタイル、ピッキングが強い弱いとか、割と沢山歪ませます、とか、
エフェクターを沢山使います、とか、使っている機材を説明する等々・・・


私がVanzandt担当だった時には、
自分が普段弾いている音源や動画を持って来て頂ける方もいらっしゃいました。
オーダー内容を聞いてくれる店員さんがイメージ出来て、実際に楽器を作る職人さんが、
「どう言う人がオーダーしているのか」がイメージできる方が、
完成度の高い楽器が出来ると思います。




余談ですが、私の前職であるヴィンテージギターショップで実際にあった話ですが、
《皆が羨ましがるスペック、自慢できる状態のギターをください!》とご来店された方がいらっしゃいました。
この場合は目的が凄くハッキリとしていたので、お勧めし易く、お客様も大満足で帰られ、その後、『めちゃめちゃ自慢出来て、羨ましがられました!』と、ご連絡を頂いた事がありました^^


オーダーする時は勿論、楽器を買う時も、
目的がハッキリとしていた方が良い楽器を手に入れられると言う事と、
それを聞き出してくれる店員さんとの“出逢い”が重要だと思います。


今は、インターネットでポチっと気軽に購入出来てしまいますが、
購入前に電話で話してみたり、可能であれば1度お店に行って店員さんと話をしてみるのも良いかも知れませんね。


−−−−−−−−−−−

と、長めに真面目な話(?)をしてしまいましたが、
福岡サンパレス店でももちろん、オーダーのご相談承っております^^


ありがたい事に、
『なんだか敷居が高そうで行けない・・・』と言って頂ける事が多いですが、
そんなことはありません!!
スタッフ皆「ただのギター好き」ですので(笑)
どうぞお気軽にご来店、お問い合わせください!
親切・丁寧にご案内致します^^


※今回の記事は、飽くまで私がVanzandt生産管理を行っていた経験で得た個人的な感想です。

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2022年04月05日

ギターの下取り・委託販売 大歓迎です!!


★ 現在福岡店では、ギターの下取り・委託販売を強化中です!! ★


買い取り委託下取り強化.jpg


ずっと欲しかったあの一本....

憧れのハイエンドギター....

新機材導入に向けて、次なるステップアップを目指す方を応援します!!



弊店で気に入って頂けたギターがあれば、是非お気軽にご相談下さい!

下取りのシミュレーションとしては、

例えば・・・

こちらの『dragonfly HI-STA22 Modern』を導入するとして、

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大定番のフェンダー ストラト
『Fender Made in Japan Heritage 60s Stratocaster』を下取りにすると、

dragonfly HI-STA22 Modern -Gradation Blue- : 289,850円

Fender USA American Original '60s Stratocaster
通常買い取り 60,000円前後のところ、
★下取りだと 79,850円にてご案内!

更に!
残金210,000円に、現在キャンペーン中の【36回無金利ローン】を適用すると・・・

 ♪ 月々 : 5,800円(初月のみ 7,000円)でお求め頂けます! ♪

※上記の買い取り・下取り金額等の内容は飽くまで一例です。



ハイエンド ⇔ ハイエンド、
ビンテージ ⇔ ハイエンド、等の入れ換えも応援!
(福岡店ではビンテージにも精通したスタッフが丁寧に査定致します^^)

Paul Reed Smith (PRS) はもちろん、
Suhr、Tom Anderson、James Tyler 等のカスタムギターから、
Fender、Gibson の Vintage 〜 Custom Shop、etc...

レアなカラーや仕様、リミテッドモデル等を知らずに持っている方は思わぬ査定結果になることも!

より良いギターライフ作りをお手伝いさせて頂きます♪



★ 委託販売も大歓迎!! ★

ギターの詳細と共にご相談頂けますと、
市場を見つつご希望価格の擦り合わせを行い、ご納得頂ければお預かりして、
経験豊富なスタッフにより丁寧にメンテナンス、クリーニング、セットアップを行った上で販売致します。

弊社WEBサイト、Blog、デジマート、SNSで積極的に販売機会を設けていますので、
手数料以上の魅力があります♪

ギターは基本的にショーケース展示で、小まめに状態チェックとメンテナンスを行い、
販売完了までしっかりと管理致しますのでご安心下さい。

眠っているギターや、手放そうかな・・・と思っているギターをお持ちの方は、まずは一度ご相談下さい。
懇切丁寧にご案内致します^^

(※10万円以下の販売価格になる製品の委託販売に関しましては「買取り」のみの対応となりますので予めご了承ください。)

お問い合わせお待ちしております!(^^♪


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2022年03月28日

ネックの「柾目」と「板目」のお話。

こんにちは。
ボトムズアップギターズ福岡サンパレス店です。

いよいよ花粉の季節到来かと思いきや、まだ雪が降っているという所もあり、
暖かくなったり寒くなったりと、体調管理が難しいですね。
皆様も、お身体にはお気を付けください。

本記事担当者も福岡へ引っ越してきて約半年が経ちました、
この半年間でサンパレス前の通りが「大博通り」とか、隣が「国際会議場」で、
反対の隣が「国際センター」など分かるようになりました。



さて、 以前の記事「ネック反り」について書きましたが、
今回は、木材の『柾目と板目』について書きたいと思います。

まずは下のネックに見立てた図をご覧下さい。

●左が柾目(杢目が縦に入っている)
●右が板目(杢目が横に入っている)
になります。


ネックの板目と柾目ペグ付き.jpg


ギターのネックには「板目」が使用される機会が多いですが、
理由としては、丸太の状態から「柾目」で木を切り分けようとすると、
無駄になる部分が出てしまい勿体無いので、
材料を節約する狙いもあって、「板目」で切り出す事が多い為です。
※丸太の状態から無駄なく切り分けると、数本しか柾目のネックが取れないので希少と言われています。



柾目と板目の特徴


●「柾目」は、ネックが1弦側から6弦側の方向に左右に動きます。
良く聞く、『順反り・逆反り』になり辛いのが特徴で、
弦に引っ張られる方向に強く、あまりネックが動かないのが特長です。

しかし“左右”に動いてしまった場合、
弦落ちしやすくなったり、捻じれたりする事があるので注意が必要です。

フレイムネックを作る時は柾目の方がバリトラになりやすいです。

●「板目」は、ネックの表から裏側方向に動き、これが通常の『順反り・逆反り』です。
『順反り』は12フレット辺りを中心に弦高が高くなり、
弦を押さえると弦高が高いせいで音がシャープしてしまいます。

『逆反り』すると、ローフレット辺りが開放弦を弾いてもぺシペシとフレットに当たってしまい、最悪音が出なくなってしまいます。


ネックの板目と柾目-前後左右.jpg


サウンドの違いとしては、(私個人の主観になるのですが)

●「柾目」は、ピッキングをした瞬間がレベルのマックスで、
そこから音が減衰して行くイメージで、
サウンドも輪郭がハッキリとして音の粒もさっぱりしていますが、
原音に覆い被さってくる倍音が少ないのと、サスティーンが少し短く感じます。

これを踏まえると、歯切れの良いカッティングや、
音数の多い速弾き等が綺麗に聞こえて、弾いていて気持ち良いです。

●「板目」は、ピッキングをした後に少しうねった様な山が後から付いてきて、
ふくよかな倍音と粘りのあるサウンドになり、サスティーンも長く、
ディレイ等を掛けたロングトーンのギターソロが気持ちよく弾ける印象です。

但し、「柾目」と比べると輪郭がハッキリしていない事と、レスポンスが遅いので、
音数が多いフレーズなどはトレブルを上げたりして、少しサウンドを補正してあげると良いと思います。

★「柾目」と「板目」は、“どちらが良い”と言うよりも、
“それぞれの特長が違う”ので、演奏する楽曲やプレイスタイルで持ち替えられると最高ですね。


余談ですが、マホガニーの場合は「柾目」が基本になるので、メイプルと違い「板目」は少ないです。
サウンドの傾向もメイプルとは違いますのでお気を付けください。

材料によってサウンドの特徴や基準も変わってくるのが面白い所ですね。



最後に、
ここまで『ネックのみ』の印象で、「柾目」と「板目」についてご説明しましたが、
・ボディー材
・ボディー材の柾目と板目
・木の部位による固さの選択
・木の根っこの方なのか、新芽の方なのか?
・ピックアップやブリッジのパーツ
等々、全てのバランスと、

『ギターを製作する方がどこまで考慮して作っているか』で、
トータルバランスも変わってきます。

最終的にはスペックだけでは無く、実際に弾いて自分に合うかどうかを確かめてから購入する事が大事だと思います。


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posted by 福岡サンパレス店 at 18:38 | 福岡 ☁ | Comment(0) | リペア、メンテナンス、モディファイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月07日

本日より2022年の営業開始です!

2022年、本日より元気に営業しております!!

開店早々に多数のご来店とお問合せを頂き嬉しい限りです^^

連休中に頂いているお問い合わせに関しても、順次対応中です。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
posted by 福岡サンパレス店 at 13:48 | 福岡 ☀ | Comment(0) | お店からのお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月28日

ネック反りのお話。


こんにちは、ボトムズアップギターズ福岡サンパレス店 です。

本年の営業は、本日が最終日となっております。

店長の原田も9月に福岡へ引っ越しをして、あっという間に3ヶ月ちょっとが過ぎました。

ご来店頂き、温かく迎えて頂いた皆様にはとても感謝しております。
今後とも、どうぞ宜しくお願い致します!



さて、前職でも楽器メンテナンスの仕事をしていたのですが、福岡サンパレス店でもこの短い期間に沢山のお客様の楽器のメンテナンスをさせて頂きました。

その中で1番多くご質問頂く事が『ネックの反り』についてでしたので、
今回はそちらのお話を。


「弦高が高くなった気がする」
「前は大丈夫だったのに弦がペシャペシャする」
など、理由は分からずとも感覚で「何かおかしいぞ?」と思い、
メンテナンスにお持ち込み頂く方が沢山いらっしゃいました。



ネックが反ってしまう一番の原因は、
弦の張力でネックが順反りしてしまう事です。


順反りしますと、弦高が高くなりとても弾き辛くなります。
特に12フレット辺りが1番反りますので、12フレットの弦高が高くなり、
15フレット辺りをチョーキングすると17フレット以降のフレットに弦が当たってしまい、
音詰まりが起こり、サスティーンも短くなってしまいます。



もう1つの原因は「湿気」です。

湿気が多くなると、ネック(特に指板)が膨張しようして、ネックが逆反りを起こします。
ネックが逆反ってしまうと、12フレット辺りから1フレットにかけて、ネックが弦側に盛り上がってきますので、
フレットが弦に当たってしまい、ペシャペシャとした音になってしまいます。

逆に乾燥してくると、ネックの木が収縮しようとしますので順反りになります。
ネックについて.jpg



湿度は「50%前後」が良いとされていますが、ご自宅の環境によっては湿度調整が難しい場合もあると思いますので、
普段人間が生活している環境に保管していれば、湿度や温度も緩やかに変化しますので、ネックの収縮も最小限に抑えられると思います。

特に部屋の窓側や廊下側の壁は、温度の変化が大きく湿度の変化も大きいので避けたい所ですが、
なかなかそうもいかないと思いますので、湿度計を購入して(100円ショップでも売っています^^)観測しながら、
乾燥したら水を張ったお皿を置いたり、湿度が高くなったら換気をして調節すると良いと思います。


ここで気を付けなければいけない事は、
楽器は、温度や湿度が急激に変化する環境に晒されると、かなりのダメージを受けてしまいます。


今の時期で例えると、帰宅後、暖房を付けて、部屋が暖かくなった頃に壁際に置いてあったハードケースを開けてしまうと、
部屋の温度とハードケース内の温度が急激に変わって水滴が出てしまったり、
そうなるとアコギではブリッジが剥がれてしまう事があります。

ですので、ハードケースでは、ケースをロックする留め金を外し、蓋を開けない状態で数十分、部屋の温度に慣らす等、少しの工夫でトラブルを回避できます。

湿度が高くなり部屋の換気をするときも、一気に窓を開けてしまうと部屋の温度も湿度も一気に変わってしまいますので、
少しだけ窓を開けて少しずつ部屋の換気をしてください。



最後に、『普段は弦を緩めた方が良いですか?』とご質問頂く事が多いですが、
その楽器によって、ネックにどのような癖があるのかがバラバラなので、正解は『その楽器に合わせる』です。


逆反り傾向にあるネックであれば、弦は張りのあるままの方が良いですし、順反り傾向なら弦は緩めた方が良いです。

長期間弾かない場合は、弦が錆びて張力が強くなりますので、少しチューニングを緩めた方が良いと思います。(ペグを2回転位で良いと思います。)

ネックがどのように反るかは、ネックの木取り、杢目を見れば、おおよその推測は出来ます、が、そのお話はまた後日にでも^^

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2021年12月17日

店内リニューアルしました!♪


店内改装工事&店休日が明け、本日から元気に営業中です‼

模様替えも終わり、新しくなった店内はこんな感じに♪


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試奏室もスッキリと利用しやすくなりました!


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IMG_9130.jpg


是非お気軽にご来店ください♪

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